
総合型選抜入試(旧AO)で大学合格したい人必見!探究学習にも役立つ対策を解説
総合型選抜入試(旧AO)で大学合格したい人必見!探究学習にも役立つ対策を解説
日本では、大学入試のあり方が大きく変わりつつある今、「学力だけでは測れない力」がより注目されるようになってきました。
中でも、「総合型選抜(旧AO入試)」は、知識だけでなく、自分の関心や探究の成果をいかに表現できるかが問われる入試方式として、高校生の進路選択においてますます重要になっていると言えるでしょう。
この記事では、大学の総合型選抜入試の基本的な仕組みや、従来のAO入試との違い、入試対策としての探究学習との関連をご紹介します。
高校生のうちにどんな準備をしておけばいいか具体的な機会も紹介していますので、ぜひ受験対策の情報収集に役立ててみてください。
受験を検討している人もそうでない人も、将来に向けて「自分の力を活かせる道を探したい!」という人にとって、必見の内容です。
総合型選抜入試と探究学習の関係性と対策
総合型選抜入試とは:AO入試との違いも解説
近年、「学力だけでなく人物や意欲も総合的に見る選抜法」が注目を集めていて、実際に入試方法を学力以外の指標に着目する方法を採用する大学も増えています。
この方法が、「総合型選抜入試」と呼ばれる方法です。
文部科学省の改革により、従来の「AO入試」が名称・内容ともに変更された背景があり、学力検査だけではなく、小論文、面接、プレゼン、グループディスカッション、探究学習の成果など多角的な方法が取り入れられています。
つまり、旧制度との比較では、“意欲重視型入試”から、“意欲+知識・表現力・過去の取り組み”を問う入試へシフトしたと言えます。
ちなみに:学校推薦型選抜とは
「学校推薦型選抜」とは、大学入試における選抜方式の一つで、高等学校長の推薦を必要とする入試です。
以前は「推薦入試」と呼ばれていましたが、2021年度入試から名称が「学校推薦型選抜」に統一されたようです。
この選抜は、学力だけでなく、高校での学習成績や活動成果、人物評価などを総合的に見て合否を判定するのが特徴です。
項目 | 学校推薦型選抜 | 総合型選抜 |
推薦書 | 必須(高校長の推薦) | 不要(自己推薦) |
評価の中心 | 調査書・成績・活動実績 | 志望理由・課題探究力・個性 |
学力試験 | 実施する大学が多い | 実施しない大学も多い |
合格後の進学義務 | 指定校では専願 | 多くは専願 |
出願条件 | 学校・大学で条件あり | 出願条件が緩やかなことが多い |
総合型選抜入試と探究学習
文部科学省の調査によると、多くの国公私立大学がこの選抜方式を導入しています。
背景には、人口減少・デジタル化・多様化する世の中に対応する“自ら課題を見つけ挑戦できる人材”へのニーズの高まりがあります。
以下では、「総合型選抜入試」を受けるにあったって重要な視点である「探究学習」についてご紹介します。
探究学習とは
日本だけでなく世界でも、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向け、単なる知識の暗記ではなく「自ら問いを立て、情報を集め、考え、他者と協働して課題解決に取り組む力」が求められています。
そのため、2022年以降、高等学校では「総合的な探究の時間」が必修化され、生徒一人ひとりが自ら課題を設定し、資料の収集・分析、発表・振り返りを行う探究的な学びが求められるようになりました。
国としても、急速に変化する社会に対応できる主体的で自律的な学び手を育成するという教育方針を重視するようになったのです。
こうした探究的な活動で培われる課題発見力、論理的思考力、表現力は、従来の試験だけでは判断しきれない力であり、総合型選抜で重視される資質・能力と強く関連しています。
例えば、高校の探究学習で取り組んだ研究テーマやプロジェクトの成果は、出願書類(志望理由書、活動報告書など)や面接、小論文の中で具体的にアピールできる材料になります。
探究活動を通して、自らの学びの軌跡を大学側に説得力をもって示すことができますよね。
さらに、大学教育においても探究型の授業が広がっており、高校の探究学習での活動は大学入学後の学びにも活きていきます。
こうした「探究の学びの連続性」は、これからの社会で求められる力を育む土壌として必要不可欠ということが世の中でも認識されるようになってきました。
今後は、探究学習で得た成果をどのように言語化し、効果的に発信するかが、総合型選抜やその先の学び・キャリア形成においてますます重要になるでしょう。
総合型選抜における探究学習の役割
総合型選抜入試は、学力だけでなく、受験生の学びの姿勢・資質・個性・主体性を評価することを目的としています。そのため、探究学習で得た経験は総合型選抜の大きな武器になります。
評価される探究学習の要素
- 課題発見:どのような視点でテーマを設定し、どんな社会的・学問的意義を見出したのか
- 論理的思考:調査・分析・考察の過程において、筋道立った論理を展開できたか
- 表現力・コミュニケーション:成果を他者にわかりやすく説明・発信できたか
- 主体性・協働性:チーム活動や外部機関との連携を通じ、他者とどのように協働したか
総合型選抜では、これらの経験を志望理由書、自己推薦書、小論文、面接、プレゼンテーションでどれだけ具体的・魅力的に表現できるかがポイントです。
総合型選抜の出願時期と併願の考え方
総合型選抜は出願開始が9月以降と定められていますが、大学によっては夏〜秋〜冬と時期が異なります。
出願にあたっては、志望校のスケジュールを早めに把握し、高校2〜3年の夏には志望校を固める準備を進めると安心です。
併願については「専願」指定の場合もあるため、出願要項はしっかり確認し、万一不合格だった場合は一般選抜や別の総合型枠への挑戦を検討すると良いでしょう。
総合型選抜の面接や書類対策における2つのポイント
- 探究テーマを深掘りできているか
テーマ選定の経緯、意義、課題発見から成果に至る過程を文章化しておくことが重要です。 - 大学との相性を明確に伝えられるか
大学側のアドミッションポリシーをチェックし、「なぜその大学・学部でそれを学ぶのか」を論理的につなげましょう。
この機会に、大学側のポリシーだけでなく、きちんと自己理解や自己分析ができていないと入学後にミスマッチの可能性も。社会に出るための大きな選択の機会なのでしっかりと自己理解をした上で大学との相性も考えていきましょう。
志望理由書について解説
総合型選抜で欠かせないのが、「志望理由書」。
これは、志望する大学や学部に「なぜ自分がその大学で学びたいのか」「どうしてその分野に興味を持ったのか」などを、論理的かつ熱意をもって伝えるための書面です。
ただの自己紹介や作文ではなく、合格・不合格の判断材料の中核なので、しっかりと準備しましょう。
志願理由書の大事な要素
志望動機(なぜその大学・学部なのか)
- 高校での学びとどうつながるか
- 学部の学びの何に惹かれているか
- 将来の夢やビジョンとの関連性
自己PR(どんな強みや経験を持っているか)
- 探究学習や課外活動での取り組み
- 困難を乗り越えたエピソードや挑戦したこと
- 「自分らしさ」を言語化してアピール
大学での展望(入学後にどう学び、どうつなげるか)
- 学びたい授業や研究テーマ
- 学外活動、ゼミ、資格取得などの目標
- 卒業後に活かしたい進路
志願理由書を書くときの
ワンポイントアドバイス
総合型選抜を導入している主な大学例
※弊社調査の結果です。必ず各大学の公式ページで情報を確認するようにしてください。
最後に:総合型選抜の良さと探究学習を入試に活用しよう
総合型選抜は、単に「点数」では測れない個人の力や可能性に光を当てる、新しい大学入試のかたちです。
早くから探究心を持ち、自分なりの問いやテーマを深めてきた生徒にとっては、まさにその努力が評価される場でもあります。
一方で、「準備が大変そう」「どう進めればいいかわからない」と感じる方も多いかもしれません。
だからこそ、日々の学びや活動を記録し、自分の興味・関心を言葉にする練習を少しずつ始めることが何よりの対策になります。
大学選びも入試も、今は「自分を伝える力」の時代。この記事が、あなたの一歩を後押しする参考になれば幸いです。
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