総合型選抜で併願できる大学は?78校のデータから独自調査

総合型選抜で併願できる大学は?78校のデータから独自調査

「総合型選抜で併願できる大学は少ない?」
「総合型選抜を専願で1校しか受けないのは不安」

と、総合型選抜は専願の大学が多いイメージがあるかもしれません。実際に、併願できる大学はどれだけあるのでしょうか?

この記事では、共通テストが不要な総合型選抜を実施する、難関私立大学および国公立大学78校のデータをもとに、併願できる大学の割合について詳しく解説します。

ライター

複数のスタートアップ起業で働く傍ら、ライターや広報として、複数のスタートアップ企業で勤務。
2025年バトラヴォに参画、Learn DIVEの運営に携わる。

総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜、一般には旧称「AO入試」と呼ばれる入試制度は、学力試験の点数ではなく、書類審査や面接、小論文、プレゼンテーションなどを通じ、意欲や思考力、人間性など「大学の求める学生像」に合致するかを総合的に評価する方式です。

2021年度以降、名称変更に伴い、小論文や共通テスト利用など一定の学力要件が課されるケースも増えています。

併願はできる?専願との違いは?

結論、併願可能な大学は2割以上。

Learn DIVE いうと調査

難関私立大学・国公立大学78校を対象に、併願の可否を調査した結果、併願可能な大学は全体の2割以上でした。

総合型選抜は他の入試との併願が可能ですが、多くの大学では「専願」(合格したら必ず入学する意思がある出願)が基本とされています。

一方で、一般選抜や推薦入試との併用は認められるケースも多くありますが、指定校推薦との併願は基本不可となっています。

大学側の評価意図として、「専願」とされる場合、入学への強い意思表明と受け取られるため評価が高まる傾向はあるものの、併願可能な大学を事前にリサーチすれば、いくつかの大学を併願することは十分に可能です。

同じ大学であっても、学部や入試方式によって併願の可否は異なる場合が多く、特に英語系の学部は併願しやすい傾向があります。

総合型選抜入試の併願ができる大学

エリア別に見ると、近畿・中四国・九州・沖縄をはじめ、多くの国公立・私立大学で総合型選抜の導入が進んでいます。

総合型選抜入試の併願ができる大学

具体的には、一部例外はあるものの、以下の大学などでは多くの方式で併願が可能です。

  • 立教大学
  • 中央大学(文学部社会学専攻は併願不可)
  • 関西大学

総合型選抜入試の併願ができない大学

一方で、以下の大学では多くの入試方式が専願を前提としており、合格したら他の大学が合格していても入学する必要があります。

  • 早稲田大学
  • 上智大学
  • 立命館大学
  • 関西学院大学

国立 or 私立。総合型選抜入試の併願

【国立大学】総合型選抜入試の併願

2023年度の総合型選抜(共通テストなし)を実施している国公立大学の学部/学科/コースは計199件です。

その中で、併願が認められていたのは14件(約7%)。多くの場合は専願が前提となっています。
※ Learn DIVE 調査

併願できる国公立大学の例としては、以下が挙げられます。

  • 叡啓大学(専願枠の他、併願枠もあり)
  • 国際教養大学(秋田県内の高校生のみ受験可能な入試方式)
  • 筑波大学

【私立大学】総合型選抜入試の併願

特に、関東エリアでは、2023年以降、総合型選抜を9月以降に実施する大学が増加傾向。

私大の中でも総合型選抜と推薦入試の併願枠を広げ、複数の出願を可能にする流れが進んでいます。

併願の戦略を立てる3つのポイント

1. 専願と併願のメリット・デメリットを理解する

専願は大学に強い意思を示せる反面、合格しなければ志望校を失うリスクがあります。併願は選択肢が広がる反面、対策が重複しやすい点に注意が必要です。

2. 併願許可大学と出願制度をしっかり確認

例として、指定校推薦とは併願不可、一般選抜との併願可など、大学によって規定や条件が異なりますので、公式要項のチェックが必須です。

3. スケジュール管理と試験準備を両立する

9月〜11月にかけて総合型選抜が集中するため、書類作成や小論文・面接対策をしつつ、一般選抜向けの学習も並行して行う計画力が求められます。

総合型選抜の最強の対策:”自分ごとの体験”と自己分析

総合型選抜の制度理解と戦略構築には、出願要項の精読とスケジュール整理が重要です。

そして、それにも増して、総合型選抜では、知識やスキル以上に「自分が何を大切にしているか」「なぜその進路を選ぶのか」といった、内面的な動機が問われる場合が多いです。

志望理由や活動の実績をただ並べるのではなく、自分の経験を深く振り返り、そこにどんな意味があったのかを言語化する力が欠かせません。

ありのままの自分を言葉にし、行動の背景を語れるようになるには、高校生活の中でどんな問いを持ち、どんな経験を積んできたかが非常に重要になります。

そのためにも、自己分析や自己理解も十分にしておきましょう。

自分の価値観や興味の根っこに向き合うことは、大学選びや将来のキャリアを考える上での大きな指針になります。

「自分らしさ」という軸を持って進むための土台であり、他の誰でもない自分自身の言葉で語る力を育てる第一歩。

ただ受験のためではなく、「自分は何者なのか」「どんな社会をつくりたいのか」という問いに向き合う時間も、総合型選抜における最大の準備と言えるでしょう。

高校での体験がカギになる。Learn DIVEで実践的な準備を

共通テストが不要な総合型選抜では、探究活動や課外活動を通じて何を学び、高校卒業後に何をしていきたいのかが重要視されることが多いです。

中高生向けのボランティアや学生団体など、様々な課外活動がありますが、これまで参加したことがないとハードルが高いと感じる方も少なくないと思います。

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2025年度は以下の3コースを開講中。

自分の受験したい学部に合わせて選ぶことで、総合型選抜対策にもなります!

  • 3Dモデリングコース(工学/デザイン/芸術/情報系)
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Learn DIVEとは「4か月で実践的なスキルを身につける中高生向けオンラインスキルプログラム」です。
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現在、Learn DIVEでは各コースで受講生を募集しています。

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募集概要

  • 月額:¥ 20,000(税込)※2025年7月末までの事前申し込み限定
  • 開講時期:2025年9月初旬〜12月下旬(4ヶ月間)
  • 締切り:2025年月8月20日(水)※お得な事前申し込みは2025年7月末まで。以降は通常価格の¥30,000(税込)となります
  • 募集コース:「3Dモデリングコース」「AI活用コース」「SNSマーケティングコース 」の3コース
  • 募集人数: 各コース15名程度